城陽市富野西垣内の鹿野医院|内科、消化器内科、胃腸内科、小児科、外科

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よくある質問

薬を処方されている高血圧の人は、ずっと飲み続けなくてはならないと聞きましたが本当ですか?

高血圧は放置しておくと、死にも至る病気です。ですが、医療の進化に伴って、身体に負担の少ない薬もでてきています。また、赤ワインやオリーブ油、ビタミンEなど抗酸化作用の食物が動脈硬化を予防します。食事に注意して(減塩、減量)血圧の薬を併用すると2~3年で血圧の薬が不要になる人もいます。

糖尿病の運動療法には、どんな運動をするのが良いですか?

毎日手軽に続けられる運動がおすすめです。例えばウォーキングなどがいいでしょう。運動の強さは、楽である、ややきついといった体感を目安にして、運動時の脈拍数を100から120拍/分以内にとどめます。歩行運動では1回15分~30分以上で、1日2回できるだけ毎日行います。(心臓病や腰痛症などの合併症のある人は主治医に相談しましょう)

赤ん坊への薬の飲ませ方を教えてください。

1歳未満でミルク(母乳)中心のお子さまは、「食後」「食前」と書いてあるお薬については、1日3回のお薬は、5~6時間以上あけて授乳直前にのませてください。1日2回のお薬は、8~10時間以上あけて授乳直前にのませてください。水ぐすりはそのまま、粉ぐすりは少量の湯ざましでだんご状にして、上あごにこすりつけ、その後、湯ざましやミルク(母乳)を与えます。ミルクにまぜると、全部飲まなかったりミルク嫌いになったりすることがあります。ミルクにまぜるのは、やめましょう。牛乳、ヨーグルト、アイスクリームなどの乳製品にまぜると、苦みが軽くなります。ジュース、スポーツドリンクにまぜると苦味が強くなることがあります。

解熱剤はどのような時に使用したらいいのでしょうか?頻繁に使っても大丈夫ですか?

熱そのものが体に悪影響を来す事はないので、単に熱が高いだけで、解熱剤を使用する必要はありません。たとえ子どもの熱が40℃まで上がったとしても、元気で、水分がとれているならそこまで心配する必要はないでしょう。
ただ、体温が上がることによって、本人の不快感が高まり、ぐずって眠れないとか、頭痛や関節痛がつらい、という時には「アセトアミノフェン」を使用します。解熱剤を使っても、熱の上がり始めは作用が見えづらいことも多く、高い熱が下がらないこともあります。この場合には続けて使用せず、8時間程度の時間を空けて、もう一度使用してください。

糖尿病の食事療法

糖尿病の食事療法とは特別なものではなく、だれもが健康で長生きするための健康的な食生活だと考えてください。

栄養のバランスとは?

1日にとるエネルギー量のうち、ご飯やパンなどに含まれる糖質を55~60%、肉や魚などに含まれる蛋白質を15~20%、脂質を25%にするといいでしょう。また、野菜や果物、乳製品なども毎日取る必要があります。

どか食いはどうしたらやめられますか?

まずは食事を抜かずに3食きちんと取ることが大切です。食事と食事の間隔が長いと、空腹感が強くなり、つい食べ過ぎてしまいます。食べるときは野菜、きのこ、海草などを多く使った料理から先に食べることがポイントです。ご飯は一度にたくさん食べずに少しずつ、おかずと交互に取ります。

夕食の時間が遅くなりがちなのですが。

原則として20時までに夕食をとるようにします。残業などで帰宅が遅くなるときは、夕方に軽く食べておくと、帰宅後の食事で食べすぎを防げます。

甘いお菓子がやめられません。

糖分がたくさん含まれた菓子やジュースを取ると、急激に血統が上昇し、過血糖を招くので、糖尿病の患者さまにはお勧めできません。一度きっぱりと「甘いもの断ち」をする必要があります。まずは3週間食べずに我慢してみましょう。空腹時に買い物に行かない、家に菓子を置かない、夕食後菓子を食べたくなったら早く寝てしまう、少々食べてしまったお菓子の残りはゴミ箱へ捨てるなどを実行してみましょう。

お酒を飲んでもいいですか。

お酒を飲むと食欲が増進し、気持ちも大きくなって、つい過食しがちです。また薬物療法をしている人は低血糖を招く恐れがあります。糖尿病の人は、残念ながら禁酒が原則です。たとえ医師から飲酒が許可された場合でも、ビールなら中瓶1本(500ml)、日本酒は銚子1本、ウイスキーはシングル2杯までを限度とします。飲む理由がのどの渇きをいやすためならウーロン茶などで代替する、ストレス解消のためなら酒以外の解消法を見つけるなど、禁酒の努力も大切です。付き合いで飲む場合は、飲ませ上手に徹しましょう。周囲の人に「ドクターストップが出ている」と公言するのも良い方法です。

逆流性食道炎

食道は酸に弱いので頻繁に胃液が逆流すると炎症が起こり、食道粘膜に障害が起きた状態を「逆流性食道炎」と呼んでいます。

逆流性食道炎は改善するのでしょうか?

食道と胃のつなぎ目には、胃液を逆流させないようにするための機能があります。この機能が落ちると、胃液が逆流して食道を荒らし、胸やけが起こります。この機能は、年を取ると徐々に低下していきます。年をとっても胃が元気で胃液がたくさん分泌されているのに、逆流防止の機能が低下してしまった場合に胸やけが起こるわけです。
この機能を元のように改善させるには手術が必要です。胸やけの患者さまが飲む薬は、胃液の分泌を抑えたり、腸の働きを高めて胃の内容の排泄を促進する作用があり、逆流を軽減します。これらの薬を飲みながら、食生活や日常生活の過ごし方に気をつければ、症状を軽くすることができます。この病気と気長に付き合っていく姿勢が大切でしょう。

日常生活での注意点は?

食事に関しては、まず食べ過ぎないように注意し、脂肪を多く含んだ食物や甘いものは食べる量を減らすようにします。柑橘類やコーヒー、紅茶は、胃酸の分泌を高めることが知られていますので、避けましょう。強い香辛料やチョコレート、アルコール、タバコは食道と胃のつなぎ目にある逆流防止の機能を低下させます。できるだけ控えましょう。
その他では、胃液の逆流を起こさせないために前屈みの姿勢は避け、良い姿勢を心がけます。また、おなかを締め付けると胃液が逆流しやすくなりますので、ベルトや帯、ガードルなどでおなかを強くしめ過ぎないように注意しましょう。また、おなかに力を入れる行為、例えば排便時に強く力んだり、重いものを持ち上げることも胃液の逆流を促すことになります。
肥満は逆流防止機能を低下させますので、体重のコントロールは大切なことです。

胃もたれ

「胃がもたれる」とひと言で言っても、原因はさまざまです。潰瘍などの病気がないにもかかわらず、胃のもたれ感や膨満感といった症状が続く人も多くいます。最近、こうした上腹部不定愁訴を訴える状態をNUD(non-ulcer dyspepsia)と呼ぶようになりました。

胃もたれはなぜ起こるのですか?

食事をすると、食品中の有害な細菌の侵入を防ぐために胃から胃酸が分泌され、それを中和するために、十二指腸には重曹(ふくらし粉の成分)を含む膵臓の消化液が多量に流入します。その際に発生する炭酸ガスが、胃もたれの一因になります。食べ過ぎると胃がもたれるのはこのためです。
ただし、中には胃や十二指腸、胆嚢などの病気が原因で胃もたれが生じている場合もあり、注意が必要です。こうした病気か否かは、症状が現れる時間帯などから推定できます。検査をして異常が見つからなければ、上腹部不定愁訴(NUD)と診断されます。

NUDの治療法を教えてください。

NUDと診断されたら、胃腸の運動をつかさどる神経の働きを正常にするために、規則正しい生活を心がけましょう。
また、消化に時間がかかる脂っこい食べ物や、胃に刺激となる強いアルコールや香辛料は控えるようにしましょう。よくかんで食べることは非常に大切で、それにより消化に関連するすべての内臓がうまく活動するようになります。それでも症状が改善しない場合は、胃の働き胃を正常にする薬もあるので、医師に相談してください。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群は、大腸に症状がでる病気の中で特に頻度の高いものです。症状によって下痢型、便秘型、両方が交互に起きる混合型に分類されます。精神的なストレスにより、腸がうまく働かなくなるのが原因と考えられています。

どのような病気ですか?

誰でも緊張すると一時的に下痢になったり、旅行に行くと便秘になったりすることがありますが、そのような不快な便通の異常症状が非常に強い場合や3カ月以上続く場合を過敏性腸症候群と呼びます。精神的なストレスや極度の緊張状態により、自律神経のバランスが崩れることが原因と考えられています。肩こりや睡眠障害、めまいなど、ほかの自律神経症状が重なることもあります。

なかなか改善しないので不安です。

悪性の病気ではないので、症状が強くても命にかかわることはありません。薬などで症状をコントロールしながら、この病気と「うまく付き合う」という気持ちが重要です。
日常生活では、規則正しい生活を送ることが症状の改善や治療のために大切です。トイレに行く時間や睡眠時間、食事時間をなるべく規則正しくし、ゆとりを持って生活するようにします。特に食事には長めの時間を取り、ゆっくり食べるようにしましょう。

症状が強いときはどうしたらよいですか。

症状が強くなるということは、体に無理が来ているというサインでもあります。休養を取って気分転換をしたり、仕事の量を減らしたりすることが第一です。特に症状が強い場合には頓服薬を飲むのもよいでしょう。医師に相談してください。
この病気を悩むあまり、病気そのものが新たなストレスになって病気を悪化させてしまうケースもあるようです。あまり症状をくよくよ考えず、日常生活をたのしく送ることを心がけましょう。